あ行
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アウトフォーカス(あうとふぉーかす) ピントが合っていない状態。焦点からはずれていること。ピンボケとほぼ同義で使われること多いが、意図的にピントをはずしたボケのことをこう呼ぶこともある。 アオリ(あおり) 通常はレンズの光軸は中心で直角に交差しているが、これを意図的にずらすことで、画像のゆがみや遠近感を修正したり、斜めにピントを合わせたりできる撮影技法のこと。
アオリにはシフト、ティルト、スウィングの三種類の動かし方がある。通常、鏡を正面から撮影するとカメラが写りこむがアオリを使えば写りこまない撮影が可能。台形に写ってしまうものを直角四角形に写すことも可能。
大判カメラのビューカメラが必要になるが、一眼レフカメラの交換レンズにも一部この機能を持たせたものが有る。赤目軽減(あかめけいげん) フラッシュ撮影の写真で、写っている人の目が赤目になってしまうのを弱めるため、カメラに赤目軽減のモード(目玉のマーク)がある。周囲が暗い場所での撮影で使うと効果がある。本発光の前に予備発光させる仕組み。 赤目現象(あかめげんしょう) ストロボ(フラッシュ)を使った撮影で人物や動物の瞳が赤く写る現象。フラッシュとレンズが近すぎるとフラッシュ光が目にあたり、眼球の血管に赤色光が反射し目が赤く写る。 明るいレンズ(あかるいれんず) カメラのレンズには明るさの表示としてFナンバーが有る。F1.7とかF2.8の小さな数字ほど明るいレンズで暗い所や高速シャッターに有利になる。F5.6とかF8の大きい数字ほど暗いレンズとなり暗い所は不利になる。明るいレンズは高性能だが、大きく重く価格も高くなる。 アクセント(あくせんと) 画面の中で線、形、明暗、色彩などの視覚的に強調することを言う。 アクセントライト(あくせんとらいと) 効果光。被写体の一部を強調するときに使う。(エフェクトライト) 後ピン(あとぴん) ピントが合っていなければならない被写体のピントがやや甘く、それより後ろのほうにピントが合ってしまった様子。撮りたい被写体の後ろに重なったものがある時にミスしやすく注意が必要。 安全光(あんぜんこう) 暗室作業の際使う灯り。セーフライト。未現像のペーパーやフィルムが感光しにくい性質の光。 アンブレラ(あんぶれら) 傘のことだが、業界語としてはストロボのバウンスに使用する傘のこと。内側が反射率の高い白や銀の布地で出来ている。直接当てるより光が柔らかくなる。 -
イージーローディング/EL(いーじーろーでぃんぐ) フィルム装填が容易にできるように考案した方式。35ミリカメラではオートローディングと呼んでいるが、120や220サイズフィルムでは、新しくスプール軸の内部に引っかけの爪を付けたEL方式が採用されている。 一眼レフカメラ(いちがんれふかめら) ボディー内部に反射ミラーを持つカメラ。ほとんどの一眼レフカメラはレンズ交換が出来る。レンズ交換しても(焦点距離が変わっても)ファインダーからの画像が撮影レンズを通したものなので、ピントの調整や画角決定が正確に行える。 一脚(いっきゃく) 三脚に対し一本足の形のカメラ支持用具をいう。カメラを静止させることはできないが、スポーツ撮影のように、望遠レンズを付けたカメラを振って被写体の左右の動きを追う場合に便利で、上下動によるカメラブレの心配が少ない。 イメージサークル(いめーじさーくる) レンズは焦点面上に、円形の画像を作るが、円形の周辺部が鮮鋭度や光量など実用上使用できる限界をいう。 色温度(いろおんど) 光の赤さ青さを色の温度(K、ケルビン)で表示する単位の方式。「しきおんど」とも言う。標準はワシントン正午太陽光の平均5400K、日の出2時間後と日の入2時間前が4800K、撮影用500Wフラッドランプが3200Kなど。高い数字ほど青白く、低いほど赤い。 色再現(いろさいげん) カラープリントやカラースライドの仕上がりの色が、被写体のもとの色をどう忠実に、美しく再現されているかをいう。色再現の様子は、カラーフィルムそれぞれに違う特長を持っていて、独自の発色を持味にして仕上げられる。 アクセントライト(あくせんとらいと) 効果光。被写体の一部を強調するときに使う。(エフェクトライト) 後ピン(あとぴん) ピントが合っていなければならない被写体のピントがやや甘く、それより後ろのほうにピントが合ってしまった様子。撮りたい被写体の後ろに重なったものがある時にミスしやすく注意が必要。 インデックスプリント(いんでっくすぷりんと) 複数の写真の縮小版を一覧にして確認用に作られたプリントのこと。フィルム同時プリントにサービスで添付されることが多い。 -
ウエストレベル(うえすとれべる) 立った状態でカメラを胸から腰のあたりで構えたときの位置。 ウエストレベルファインダー(うえすとれべるふぁいんだー) 上からのぞき込む方式のファインダー。 雲台(うんだい) 三脚や一脚の頭に取り付けられる関節の役目を持つ支持用具。カメラをセットし構図を選択する為のもの。上下・縦横・左右の方向にそれぞれパン棒が付いている3WAY雲台(シネ雲台)と、ボールの軸受けで自由に構図の取れる自由雲台の2種類が主流。 -
エマルジョンナンバー(えまるじょんなんばー) 乳剤番号。製造時に同一の乳剤を使用したフィルム、印画紙には、同じ乳剤番号をメーカーでつける。 -
黄金分割(おうごんぶんかつ) ユークリッド幾何学に源を発する、もっとも調和の取れた美しく安定した比率である黄金率で構成された構図。(黄金率 1:1.618 約3:5 又は 5:8) 大伸ばし(おおのばし) 六切り(8×10インチ)、四切り(10×12インチ)以上の大サイズに引伸ばしすること。Lや2Lサイズの小サイズにはない迫力が生まれる。フォトコンテストでは六切りか四切りの大伸ばしプリントで応募することが一般的。 オート感度セット/DX(おーとかんどせっと) 35ミリフィルムやAPSフィルムがカメラに装填されることで、ISO感度が自動的にセットされる仕組み。カメラがバーコード式の情報コード(DXコード)を認識して自動設定してくれるのでそのつど設定する必要がない。 オートストロボ(おーとすとろぼ) 自動調光ストロボ。被写体からの反射光を検出して適正露出にあわせて発行をカットできる仕様のストロボ。 オートローディング(おーとろーでぃんぐ) カメラのフィルム自動装填の意味。フィルムの先端をカメラに指示された先端マークに合わせてセットし裏ぶたを閉じる方法が一般的。パトローネの出口を水平にセットすること、先端マークを越え深過ぎないようにセットすること。 オーバー(おーばー) 露出オーバー。露出過度。 置きピン(おきぴん) ピントをある距離にセットしたままで撮ること。被写体の動きや揺れによってピントが安定せず撮りにくい時に使う。AFでいったんピントを合わせてフォーカスロックまたはMFに切替えた状態でシャッターチャンスを待つ。 奥行き(おくゆき) カメラのアングルや画面構成の工夫で得られる立体感。広角レンズを使用し前景を上手に取り入れることがポイント。
か行
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解像力(かいぞうりょく) レンズや感光材料の描写能力を示す値のこと。一般には、1㍉の中に何本の縞が判断できるかの限界を解像力何本と表示する。 階調(かいちょう) グラデーション。最暗部(黒)からハーフトーン(灰色)さらに最明部(白)までの微妙な調子をいう。 回拆現象(かいせきげんしょう) 光は障害物の後ろ側に、わずかに回り込む傾向(性質)があり小絞り(絞込む)のときに絞りのフチで回り込み、解像力を低下させる現象。一般的に絞り込むほどシャープになると思っている人が多いのですが絞りすぎると逆にあまりよくない。 ガイドナンバー/GN(がいどなんばー) 閃光光源の実用的な光量を示す露出係数。GN=距離x絞り 開放絞り(かいほうしぼり) レンズの絞りを全開した状態をいう。レンズにはその明るさがF2.8とかF3.5とかに表示されていて、そのレンズの絞りを絞り込まずに撮ること。ピントがもっとも浅くしか合わないので、背景をやわらかくぼかす撮り方に効果がある。 開放測光(かいほうそっこう) レンズの絞りを開放のままで、使用絞り値に絞り込んだときの露出が測光できる方式 画角(がかく) レンズがとらえる画面の範囲。画面に写り込む範囲。写角。 画質(がしつ) 画像の良否を判断する場合、解像力ばかりでなく、ハロやフレア、色収差、コマ収差など、残存した収差から画面の質をいうときに使う。 カメラアングル(かめらあんぐる) カメラを被写体にどう向けて写すか、という時に使うテクニックの用語。水平のアングルは平凡でインパクトは弱いが、被写体を背景と重ねながらアングルを工夫し、もっとも効果的なアングルを探して決めることがポイント。 カメラぶれ(かめらぶれ) 手ぶれ。シャッターを切る瞬間にカメラがわずかに動いたため、写真の写りがぼけたりぶれたりして写る失敗。シャッタースピードが遅いほど、カメラが小型軽量なものほど、またレンズの焦点距離が長いほど起こりやすい。片手持ち撮影や、ボタンの押し方が強すぎる時も起こりやすいので注意が必要。 カメラポジション(かめらぽじしょん) 被写体に対するカメラの位置。 カメラワーク(かめらわーく) 写真作画上の全ての撮影技術、処理技術、写真家の制作活動をいう。 かぶり(かぶり) フィルムや印画紙の感光させない部分にも光が入り感光してしまうこと 画面構成(がめんこうせい) 写真画面に写し込まれるいろいろな被写体やの並びや重なり具合等の位置関係を語る際に使う用語。主役となる被写体だけでなく脇役や背景にも気を配り、画面の四隅まで考えて撮ることがポイント。 画面サイズ(がめんさいず) カメラがフィルムに写し取る画面の寸法。フォーマットともいう。各カメラの規格寸法は、APS判が16.7×30.2mm、35ミリ判が24×36mm、645判が41.5×56mm、67判が56×69mm、68判が56×76mm、69判が56×82.6mm。 カラー写真(からーしゃしん) モノクロ(白黒)写真に対して、原板がカラーのネガやポジ、データ等を下にプリントまたは印刷された写真。 カラースライド(からーすらいど) カラーリバーサルフィルムで撮影し、フレームにマウント仕上げされる透明ポジの写真で、スライド映写機にかけて映写して楽しむ。リバーサル特有のシャープで鮮明なこくのあるカラー写真を鑑賞することができる。 カラーネガ(からーねが) プリント用の一般的なカラーフィルム。被写体のベースに茶褐色で明暗や色彩が反転された原板が仕上がる。このネガ元に焼付けると、普通のカラープリントに仕上げられる。露光の寛容度(ラチュード)が広くて使いやすいことで一般に普及。 カラープリント(からーぷりんと) 原板がカラーのネガやデータから、カラーペーパーに焼き付けた写真。モノクロプリントに対して使う。 カラーリバーサル(からーりばーさる) カラースライド用のカラーフィルム。カラーネガとは対照的に被写体の明暗や色彩がそのまま鮮やかに再現された透明なポジが仕上がる。OHPで映写して利用するほかにダイレクトにプリントも可能。露光の寛容度(ラチュード)が狭く、色補正が必要なケースが増えるので、中・上級者向きと言える。 感度(かんど) 撮影する被写体の明るさを感じるスピードを感度という。 -
キーライト(きーらいと) 作画上でのポイントとなる光線 記念写真(きねんしゃしん) 誕生、入園、入学、卒業、旅行、デート、成人式、結婚などなど、記念や思い出を写真で残したいと思って撮る(撮ってもらう)写真。 キャッチライト(きゃっちらいと) 人物撮影で瞳にライトや反射板が写り込んだ時に出来る白い輝きを言う。瞳が輝いて写り、表情を生き生きとさせることが出来る。輝きを入れるには、フラッシュ撮影で容易に入るが、カメラの後ろを明るくしたり、白い反射板を使う。 逆光(ぎゃっこう) 被写体の背後からカメラに向かって照らす状態の照明条件。人物撮影でそのままオートで撮ると、人は影のように写ってしまうが補正をかけるかフラッシュを発光させることで回避する。上手に利用すれば透過光の美しさをとらえたり、シルエットにしたりする事が出来る。 逆光補正(ぎゃっこうほせい) 逆光条件の時に+の露光補正をかけること。逆光のもとでの被写体はカメラのAEのままでは露光アンダーになり、影のように暗くなることがある。これを明るく写したい時には、+1.5EVほどの露光補正をかけると改善できる。 近距離補正マーク(きんきょりほせいまーく) コンパクトカメラのようなレンジファインダー式カメラで近接撮影した際に発しするパララックス(ファインダーの視界と写真の写りとがずれこと)を修正するためにファインダーの中にマークを表示したもの。マークに合わせて写せば頭切れなどの失敗を防ぐことができる。 -
組写真(くみしゃしん) 2枚以上の写真をテーマに添って組み合わせて表現する写真。時代経過。喜怒哀楽。ストーリー性等を表現したいときに有効。 クロスフィルター(くろすふぃるたー) 特殊効果を生み出すレンズ用フィルターの一種。格子状の溝が刻まれたフィルターで、レンズ前面に装着することで被写体のハイライト部が十字に表現される。 -
月例(げつれい) カメラ雑誌が毎月募集し掲載しているフォトコンテストのページ。 けられ(けられ) 周辺光量が不足して画面の四隅が暗くなる現象。レンズとフードがあっていなかったり、フィルターを何枚も重ねて撮影した場合におこる。 現像(げんぞう) 感光したフィルムや印画紙内の潜像を可視像にするための処理。暗室処理。 デジタルカメラ撮影の場合は、RAWデータからJPEGやTIFF画像へ変換処理のこと。 現像液(げんぞうえき) 感光したフィルムや印画紙内の潜像を可視像にするための処理液。現像主液、停止液、定着液、水洗液などを工程により順番に使用する。 -
広角レンズ(こうかくれんず) 広い画角を持つレンズ。一般的な目安としては60度以上の画角を持つレンズ。焦点距離は短くなるが遠近感が強調される。被写界深度は深くなる。 高感度フィルム(こうかんどふぃるむ) ISO感度で400~800のフィルム。暗い場所での撮影ができるように感度を高めたフィルム。感度が高くなるほど粒子は粗くなるが、最近はメーカーの努力によって、十分な細粒子がと色再現を実現しているので常用フィルムとして広く利用されている。ISO感度1600以上になると超高感度フィルムと呼ばれ、粒子の粗さが目立ってくる。 構図(こうず) 点、線、明暗、色などを最も効果的に配置して画面を作り上げる。作画上の表現テクニックの基礎を構図という ゴーストイメージ(ごーすといめーじ) レンズ内部で反射した光が、絞りの形で表れるぼけ。「ゴースト」だけでも通じる。 高速シャッター(こうそくしゃったー) 写真の多くは一瞬を写し込むものであるが、とくに短い時間だけを写すこと。一般に1/250秒や1/500秒辺りをいうが、最近は1/1000秒から1/2000秒、1/4000秒といった超高速も使えるようになっている。レースやスポーツなど、動きの早い被写体をぶれていない写真したい時や、カメラぶれを起こしやすい望遠レンズで撮るときなどに利用する。 固定焦点(こていしょうてん) 近距離から遠距離まで実用上シャープな像を結ぶようにしたもの。写ルンですなど。 コンタクトプリント(こんたくとぷりんと) 通称:べた焼き。印画紙にネガを密着させて露光した、ネガと等倍のプリント(写真)。セレクト用に利用される事が多い。 コントラスト(こんとらすと) 被写体や画像の明暗差、濃淡差をいう。画像の明部(ハイライト)と暗部(シャドー)の明るさの差がどのくらいあるかを評価する用語で、高コントラストとは明暗差が大きくはっきりした様子、低コントラストはその逆の様子。ネガフィルムの場合、露出オーバーの写真は高コントラストとなり、逆にアンダーの場合は低コントラストになる。 コンパクトカメラ(こんぱくとかめら) 軽量小型に設計されたカメラの通称。簡便さが特徴で、記録用から旅行用として常時携行できるタイプのカメラ。レンズ交換まではできないが、ズームレンズ搭載は珍しくなく、スナップ撮影用に必要な機能は十分備えているものが多い。
さ行
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サイドライト(さいどらいと) 側面光。サイドライティング。被写体の真横に近い位置から照らす光線。明暗を強調し立体感を作り出す方法。アクセント効果を目的とした補助光として利用されることが多い。 サブライト(さぶらいと) 補助光。影の部分が多くなりすぎるのを防ぐための光線 三脚(さんきゃく) カメラを固定させるために利用する三本脚の台。雲台と合わせて使うことで任意のアングルを産み出すことが可能となる。 -
色温度(しきおんど) 完全黒体を熱していって、そのときの色と絶対温度との関係をケルビン度として定めたもの。色温度が高いと青っぽくなり、低いと赤っぽくなる 自然光(しぜんこう) 日光。太陽光。人工光に対して使う。直射日光や曇りの日の拡散光、日光が反射された光、朝日、夕日、月明り等もすべて自然光に含まれる。 質感(しつかん) 被写体の表面の細かな物質感を言う。実物の表面の感じがよく出ていること。 絞り(しぼり) レンズの光軸に中心を置く、主として円形の孔で、レンズに入る光を制限して画像の明るさを調節するレンズの残存収差を減少させて解像力を高める。被写界深度を変える。画面中心部と周辺部の光量を均一化させる。などの役目。 絞り込み測光(しぼりこみそっこう) 実際に撮影に使用する絞りにして測光する方式 絞り優先(しぼりゆうせん) 絞りを自分で決めると、シャッターはカメラが自動で適正露出になるようにセットする。 シャープ(しゃーぷ) 明暗の調子がしっかりしていてピントが鮮明でボケのない事をいう。 写角(しゃかく) レンズがとらえる画面の範囲。画面に写り込む範囲。画角。 シャッタースピード優先(しゃったーすぴーどゆうせん) シャッタースピードを自分で決めると、絞りはカメラが自動で適正露出になるようにセットする。 シャッターチャンス(しゃったーちゃんす) 被写体を最良の瞬間でキャッチすること。効果的な一瞬をいう シャッター半押し(しゃったーはんおし) オートフォーカス(AF)カメラのシャッターで2段式になっているシャッターの1段目まで押した状態で保持すること。シャッター半押しでAFロック状態になるのが定番。 シャドウ(しゃどう) 被写体の画面上での陰影部(暗)をいう。 収差(しゅうさ) レンズが理想的な結像を示さず、さまざまな増の乱れを見せることをいう。(球面収差、非点収差、像面収差、歪曲収差、コマ収差、色収差) 周辺光量(しゅうへんこうりょう) 画面周辺の光量。どんなレンズでも中心部に比べて周辺部光量はくらい。 周辺光量不足(しゅうへんこうりょうふそく) 一般にレンズの明るさはF値によって決められるが、これはレンズの中心を通す光で算出されるため、どんなレンズでも周辺の光量は不足します。特に広角レンズなどの場合は、レンズ内部に取り込む光源の範囲が均一でないため、画面四隅が露出アンダーになることが有り得る。一般的に絞り込むことで、ある程度補うことができる。 主題(しゅだい) テーマ。ひとつの写真作品の中で、作者の表現意図にもとずく作品の根本内容のこと。これが明確でない作品は、意味が感じられない。 照射角度(しょうしゃかくど) ストロボ光がある一定の明るさ以上にムラなく照射される角度。 焦点(しょうてん) ピント。ポイント・オブ・フォーカスのポイント(オランダ語でピュント)がなまって発音されたという日本だけの俗語。虫眼鏡で太陽光を収集したとき一番小さくなった点が焦点。日本では焦点を合わせることをピントを合わせるというが、海外では通用しないので要注意。 焦点距離(しょうてんきょり) レンズの光学的中心から、無限円(∞)に合わせたときのそのレンズの焦点までの距離をいう。 焦点深度(しょうてんしんど) 焦点側で、焦点を境にして、前後に、等間隔で鮮明に結像する範囲。(フィルム側のピント幅) シルエット(しるえっと) 物体の外形輪郭をくっきりと影絵のように黒く描写した写真をいう。 シンクロ(しんくろ) フラッシュをシャッターの開いているときに同調させて撮影すること。 人工光(じんこうこう) 自然光に対して、電気照明やストロボ光などの人口的な光を指す。 シンメトリー(しんめとりー) 左右又は、上下が対照的に構成されている画面をいう。 -
スクラッチ(すくらっち) フィルム幕面に、砂、ゴミ、ツメなどでかき傷を作ること。 ストラップ(すとらっぷ) 一般的にはカメラ等を首から下げるためのヒモやベルトのこと。グリップ部に装着するものはハンドストラップ。またプロご用達のプロスト(プロストラップ)は、市販されていないのでネットオークションなどで高値で取引されている。 ストレッジボックス(すとれっじぼっくす) 無酸性ダンボール。プリントの保管用に適している。カメラ用品店で入手可能。 スナップ写真(すなっぷしゃしん) 手ごろで携帯しやすい手持ちカメラで瞬間的な表情や動作をあまり時間をかけずに撮る撮影スタイル。 スポット測光(すぽっとそっこう) 撮影画面の一部、特に重要な部分を選んで測光する方式 スリーブ(すりーぶ) スリーブ仕上げ。現像済みのフィルムを規定の長さにコマ数にカットして、専用のシートに入れて渡すサービスの通称。ネガの場合は特に指定しなくてもスリーブがあたり前になっているが、ポジではスライド用でお馴染みのマウント仕上げと区別するため指定が必要。 赤外線フィルム(せきがいせんふぃるむ) 赤外部の感度を高めたフィルム。赤外フィルターによって紫外線をカットして赤外撮影を行う。 -
セーフライト(せーふらいと) 暗室作業の際使う灯り。安全光。未現像のペーパーやフィルムが感光しにくい性質の光。 接写倍率(せっしゃばいりつ) 撮影倍率。フィルムに写る画像が実物と比べてどれだけの大きさになるか。中間リングなどによる露出倍数がかかるので補正が必要。TTL測光カメラは必要ありません。 セミ判(せみばん) 120または220サイズフィルムと中判カメラを使って写した6×4.5センチの画面サイズで645(ロクヨンゴ)判とも言う。。35ミリ判に比べ面積で約3倍あり、トーン再現の美しさは一段上。カメラはAFも搭載され小型カメラと同じに使いやすい。 鮮鋭度(せんえいど) レンズとフィルムの解像力、コントラストの再現性などを物理的に精密に測定して鮮鋭度が評価される。 -
相反則(そうはんそく) 照度と露光時間との相乗積とが等しい場合には感光材料はまったく同等に感光すること。露光量=照度X露光時間 相反則不規(そうはんそくふき) 相反則が成立しない場合をいう。低照度、高照度相反則不規がある。 増感現像(ぞうかんげんぞう) フィルムの固有感度より高い感度を想定し撮影したフィルムを、現像処理の際に想定した感度まで引き上げる方法。撮影時には露出アンダーで撮影して、現像時に現像時間を長くして適正露出にする方法。ポジフィルムでは頻繁に利用されている。本来の目的ではないが、救済に利用される場合も多い。 測光(そっこう) 撮影画面の明るさを測って、露出を決めること ソフトレンズ(そふとれんず) ハロを利用して、レンズ自体を軟調描写用に作ったもの。キヤノンEF135mmソフトフォーカス機構付きレンズ:ソフトなし、ソフト量1、2で変化する。ソフトフィルターでも似た効果が得られる。絞り込むほどソフト効果は少なくなる。
た行
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タイムラグ(たいむらぐ) シャッターの開き始めから全開するまでの時間差をいう。シャッターボタンを押してから作動してシャッターが切れる時間のこともいう。 ダイレクト測光(だいれくとそっこう) 露光中のフィルム面の明るさを直接はかる方式 タングステンフィルム(たんぐすてんふぃるむ) 電灯光用のカラーフィルム。3200Kのタングステンランプに色温度をあわせてある -
中央重点測光(ちゅうおうぶじゅうてんそっこう) 画面中央部を重点的に測光する方式 調子(ちょうし) トーン。階調と同じ意味。調子がとぶ、しまっているなどと使う。 直射光(ちょくしゃこう) 光源から直接、被写体に当たる光 -
つぶれる(つぶれる) シャドウ部のディテールが描写されず真っ黒くなること。 -
ディテール(でぃてーる) 被写体、または、画像の細部の調子や精密な描写をいう。 適正露出(てきせいろしゅつ) もっとも画像の再現が良好になるように与える露出。 デフォルメ(でふぉるめ) 意識的に画像の形を変える技法 測光(そっこう) 撮影画面の明るさを測って、露出を決めること 点景(てんけい) 風景、スナップ写真で、主題をより一層効果的に引き締めたり、アクセントとして変化を出すのに役立つ人物や木、その他をいう。 -
透過光(とうかこう) 気体、液体、ガラス、プラスティック、レンズ、フィルムを通過した光。 動感(どうかん) ムーブメント。被写体がいかにも生き生きと動いているように感じさせる写真を動感が出ているという。 等倍撮影(とうばいさつえい) 被写体の大きさとフィルムに写った大きさが同じ大きさに写っていること。等倍撮影では、500円玉が35mmフィルムいっぱいに写る。 トップライト(とっぷらいと) 被写体の真上から照明する光線。髪の毛につやを与える効果。 とぶ(とぶ) ハイライト部分のディテールが描写されず真っ白くなる状態。 トリミング(とりみんぐ) 引伸ばしの際、ネガの不要部分をカットして必要な部分だけで作画すること。(整頓、釣り合いをよくする、切断という意味)
な行
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流し撮り(ながしどり) 動体の進行方向にあわせて、カメラで追いかけるように動かしながらシャッターを切る方法。 -
日中シンクロ(にっちゅうしんくろ) 日中屋外で、太陽光に併用してフラッシュを補助光とし、シンクロ撮影をすること。主被写体と背景の露出を同じにする。 -
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ネガ(ねが) ネガティブ、陰画。一般には、フィルム原判の通称として使われる。 ねむい(ねむい) ネガや印画紙のハイライトからシャドウまでの調子が一様で、変化が乏しく、さえない状態 -
ノーファインダー撮影(のーふぁいんだーさつえい) 距離や範囲の目安をつけてファインダーを覗かない撮影方法。 ノクトビジョン(のくとびじょん) 赤外線暗視装置。赤外線を利用して暗闇の中でもものが見える装置
は行
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パースペクティブ(ぱーすぺくてぃぶ) 遠近の距離のへだたりの感じをいう。(遠近感、距離感、空気感) パーフォレーション(ぱーふぉれーしょん) 35mmフィルムの両側に連続的に空いている穴。カメラのスプロケット(歯車)とかみ合わせてフイルムを送るために空いている。 ハイアングル(はいあんぐる) 高いところから下に向けたカメラポジション。俯瞰撮影 ハイキー(はいきー) 白のトーンが多い明るい写真。シャドウは極めてわずかであるが、白いトーンの中にあって非常に画面を引き締める写真。 ハイライト(はいらいと) 被写体の画面上での光輝部(明)をいう。 バウンスライト(ばうんすらいと) 壁、床、天井に反射屈折させて被写体を照明するライティング バック(ばっく) 撮影の際の背景をバックと呼ぶ バックライト(ばっくらいと) 背景光。背景を照明する光線。 パトローネ(ぱとろーね) フィルムを元詰めした容器 パララックス(ぱららっくす) 視差。ファインダーで見える範囲と、フィルム上の実際の画面との違い。レンジファインダーカメラでおこる(コンパクトカメラ、写ルンです等も)。一眼レフカメラでは視差はありません。 バランス(ばらんす) 写真の構成で、明暗の対比、色彩の対比、主題と副題、バックの配置などがよく調和して画面の釣り合いが取れていることをバランスがよいという。 ハレーション(はれーしょん) 強い光がフィルムを通り、裏面で反射して2回乳剤を感光させる現象。 ハロ(はろ) レンズの残存収差により、焦点の周りに、薄い光のボケが重なっている状態。(収差フレアー) 反射光(はんしゃこう) 直射光が周囲の物体面で反射して被写体に当たる場合の光。(間接光) パンフォーカス(ぱんふぉーかす) 近景から遠景まで、奥行きのある画面全体がシャープに写っていること。被写界震度が極めて深い写真。 -
ピーカン(ぴーかん) 快晴で直射日光が際立っている状態、天気。 光の三原色(ひかりのさんげんしょく) 青、緑、赤の三色のこと。この三色を適当な割合で混合すると、あらゆる色を作り出すことができる。 被写界深度(ひしゃかいしんど) ピントを合わせた被写体の前後で、肉眼でピントが合っている写る範囲。 被写体ぶれ(ひしゃたいぶれ) シャッターの開いている間に被写体が動いてしまったときのブレ。動きを表現する際にあえて利用する事が有り、必ずしも失敗写真とは限らない。 評価測光(ひょうかそっこう) マルチパターン。あらかじめ決めているあるいくつかの画面測光方式を被写体条件に合わせてカメラが選択し最良と考える測光をする方式 -
フィルター倍数(ふぃるたーばいすう) フィルターを使うことでおこる露出低下の度合い。一眼レフなどのTTL測光カメラの場合は影響しないので無視して構わない。 フォーマット(ふぉーまっと) カメラがフィルムに写し取る画面の寸法。画面サイズ。各カメラの規格フォーマットは、APS判が16.7×30.2mm、35ミリ判が24×36mm、645判が41.5×56mm、67判が56×69mm、68判が56×76mm、69判が56×82.6mm。 フォルム(ふぉるむ) 形態、姿態をいう。 フットライト(ふっとらいと) 脚光線。被写体を下のほうから照明する光線。奇異な感じを与える。 部分測光(ぶぶんそっこう) スポット測光よりも少し広い範囲を測光する方式 フレーミング(ふれーみんぐ) ファインダーをのぞいて、画面構成と撮影範囲を決めること。 ブレ(ぶれ) シャッターが開いてる間にカメラや被写体が動き画像がずれた状態。 フレアー(ふれあー) レンズ内部で反射した光が、画面の一部又は前面にかぶり、むらを生ずる事を総称してフレアーという。フードで防ぐ プレーンライト(ぷれーんらいと) 被写体の前方斜め上からの光線。スタジオ照明の基本型。適度の陰影の出る無難なライティングである。 プログラム(ぷろぐらむ) 絞りとシャッターをカメラが自動的にセットするモード。 プロスト(ぷろすと) プロフェッショナルストラップ。一般に市販はされていないプロご用達のストラップ。各メーカーが自社で認めたプロ相当のユーザーに配布している。レア物なのでオークションでは高値で取引されている。 フロントライト(ふろんとらいと) 正面光。被写体正面から照明する光線 分割測光(ぶんかつそっこう) 画面を分割して測光し、明暗の強い被写体でも正確に測光する方式 -
平均測光(へいきんそっこう) 撮影画面全体の平均した明るさを測光する方式 ベタ光線(べたこうせん) 平面光線。被写体正面からの光線は、全体を一様に明るく照明するが、影が少なく立体感を失う。べたこう。 ボケ味(ぼけあじ) 同じボケでもレンズや絞りによってボケ方が違っていること。レンズの各収差によって出方が変わってくる。カールツァイスのプラナーがボケ味が自然で有名。 偏光フィルター(へんこうひるたー) 一般にPLフィルターと呼ばれることの方が多い。被写体の光の反射を調節(除去)するためにレンズ前で使用するフィルター。風景撮影などで、空を鮮やかで濃い青にしたり、水面の反射を除去すること等ができる。オートフォーカスカメラにはC-PL(円偏光)が適しています。 -
ぼける(ぼける) ピントが合っていないために画像がぼやっとしてシャープでないこと。 ポジ(ぽじ) ポジフィルム、透明陽画。リバーサルフィルム、スライド。 補色(ほしょく) 二つの色を混ぜ合わせると無彩色になるような相互関係を、お互いに補色であるという。青とイエロー、緑とマゼンダ、赤とシアン
ま行
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前ピン(まえぴん) 主被写体よりも手前の距離にピントがあっている状態。後ピンの反対。 マニュアル(まにゅある) 手でする、手で使う、オートに対して手動をいう。撮影に際しては、マニュアル露出とマニュアルフォーカスのどちらかもしくは両方を指す。 -
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メインライト(めいんらいと) 主光線。被写体を最も広い範囲で強く照明する光線。 -
モチーフ(もちーふ) 題材、素材、対象の意味で、狭い意味で対象、被写体をいう。
ら行
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ライティング(らいてぃんぐ) 被写体を効果的に照明する採光法をいう。 ラインライト(らいんらいと) 輪郭光。被写体の背後から照明する光線。(シルエットライト) ラチチュード(らちちゅーど) 感光材料の露出寛容度。画像の濃淡として再現できる範囲 -
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レンブラントライト(れんぶらんとらいと) 被写体の後斜めからの逆光線。陰影の深いライティング。 -
ローアングル(ろーあんぐる) 低い位置からの撮影。仰角撮影 ローキー(ろーきー) 黒のトーンが多い暗い写真。露出、現像が失敗して全体に黒くつぶれた写真ではなく、わずかにハイライトを生かした写真。 露出(ろしゅつ 露光。フィルムや印画紙を感光させること。 露出アンダー(ろしゅつあんだー) 露出不足。被写体のハイライト部分にしか露出が合わず、シャドウ部がつぶれた画面になること。 露出オーバー(ろしゅつおーばー) 露出過度。被写体のシャドウ部にしか露出が合わずハイライト部分は飛んでしまった画面になること。 露出倍数(ろしゅつばいすう) レンズの透過光量の減少に応じて露出不足を補正するための係数。TTL測光カメラは必要ありません。マニュアル機や露出計で撮影するときに必要 露出補正(ろしゅつほせい) 露光不足を補うこと。AEでは作画意図が狂ってしまうときに行う。